私のおじさん的思考との出会いとおじさん的思考の獲得への道
今週のお題「読書の夏」
内田樹氏との出会いは著書おじさん的思考だった
当時の私は20代半ばくらいだったと記憶している。
今になって不思議なのが、なぜ20代半ばの若者がこの本を手にとったか?である。本の装丁も特段目立つものではなかったとおもう。
おそらく(オカルト的表現だけど)この本=著者は私を呼んだのだ。
そして私はこの本を読んだ。
このような出会いはなかなかあることではない。
アルピニストの野田健氏は喧嘩で高校を停学になり街をフラフラ徘徊しているときに、植村直己氏の「青春を山に賭けて」が偶然目にとまり、それを手にした。
それが登山家になったきっかけであるそうだ。
むろん。アルピニストの野田氏と私など較べるべくもない。
しかし
本=著者との出会いは時に人生を変える
当時青二才の私は、思えばちゃんとした大人のちゃんとした話を聴く機会には恵まれない子供であった。
しょぼくれたオヤジにはなりたくない
そんなことを、なんとなく考えていたと思う。
本当の成熟ってなんだ?
子供から卒業させてくれた本であると思う。あれから私も実年齢でおじさんといわれる歳に差し掛かった。
しかし、おじさん的思考の獲得への道はまだまだ永い。
- うちだ・たつる(1950-) 1950年9月30日生まれ。東京都出身。 日比谷高校中退、東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学大学院人文科学研究科中退。 2003年6月現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。 研究領域 フランス文学・フランス思想(レヴィナス、.. 続きを読む
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多くの人に著書を読んでほしいと思う。